令和６年度「中小企業連携促進県大会」・「ものづくり補助金成果事例発表会」を開催しました

2024年11月20日、千葉市美浜区のホテルグリーンタワー幕張で「「中小企業連携促進県大会」・「ものづくり補助金成果事例発表会」」が開催されました。本セミナーには、県内中小企業組合や異業種交流グループの構成員企業、ものづくり補助金採択事業者など、多様な業種から参加がありました。

セミナーは特別講演をはじめ、ものづくり補助金の成果事例発表会、そして全体交流会の３部構成で行われ、参加者同士の学びと交流が深まる場となりました。

最初に登壇したのは、銚子電気鉄道株式会社の代表取締役、竹本勝紀氏。開業101年を迎えた地方鉄道を率いる竹本氏は、これまでに直面した数々の危機をユーモアとアイデアで乗り越えてきた奮闘の軌跡を語りました。

特に社員のアイデアで生まれた「ぬれ煎餅」の成功や、地元高校生によるクラウドファンディングの取り組み、そしてユニークな商品展開を通じた地域活性化の事例が紹介されました。また、迅速なデータ分析やSNSを活用したマーケティング戦略に基づく経営改革にも触れ、参加者は多くのヒントを得る機会となりました。

続いて行われた成果事例発表会では、令和元年度ものづくり補助金を活用した成功事例が2社から発表されました。

①有限会社津軽興業
ICT技術を活用したミニショベルの導入により、建設工事の生産性向上を実現した事例が紹介されました。働き方改革や人材確保にもつながる実践的な取り組みが高い評価を受けました。

②守屋酒造株式会社
伝統産業の価値向上を目的に、酒蔵見学や酒蔵コンサートを展開。観光誘致にもつながり、地域活性化に貢献した事例が紹介されました。

また、会場にはパネル展示コーナーも設置され、21社が出展。参加者は各社の取り組みを熱心に見学し、交流を深める姿が印象的でした。

セミナーの最後を締めくくる全体交流会には、第1部の講師である竹本社長や事例発表者も参加。講演内容を踏まえた意見交換や、参加者同士の自由な交流が行われました。

竹本社長が「地域とともに成長する経営」をテーマに語った後、参加者は自身の企業での課題や成功体験について意見を共有。特に、異業種ならではの視点から生まれるアイデアに刺激を受けたとの声が多く上がりました。

さらに、ものづくり補助金を活用した各社の事例について直接質問できる時間も設けられ、活発な議論が展開されました。この交流会を通じ、参加者は次の一歩を踏み出すための新たなヒントを得ることができました。

今回のセミナーは、企業間のつながりを育み、新たなビジネスの可能性を探る場として、大変充実した内容となりました。